歴史好きのよもやま話。

明日を生きるのに必要ない、無駄な知識をつらつらと。

明治時代

木戸孝允が考えた「富国」

以前に記したことがあるのですが、私は歴史上の人物で誰が一番好きかと聞かれたら、木戸孝允と答えます。 その理由は、木戸の政治家としてのスタンスが好きなことと、彼の人間臭いエピソードが笑えるためです。けれど、今までに記した木戸の記事を見返してみ…

大隈重信の長話と妻綾子

さて世間は入学式、始業式のシーズンもひと段落しましたが、こういった学校の式典では校長先生のお話が付き物です。 しかしこれがくせ者で、正直長いばかりであまり面白くない。私などは馬耳東風で、まったく何も聞いていなかったのを覚えています。 このよ…

黒田清隆の妻殺し疑惑!? 薩閥のグレーな関係

今回の話、出てくる人はみな悪い人です。 その中で一番悪い人、黒田清隆は叩けば叩くほどホコリが出るようなところがあり、言わば疑惑のデパートみたいな人物です。 黒田の疑惑の中でもシャレにならない部類の疑惑に、自分の妻を殺害したというものがありま…

木戸孝允と奇人橋市、謎の雪隠披露に興じる。

今日は軽めのネタを一つ。 『木戸日記』を読んでいると、時々木戸さんの謎な交友関係に驚かされることがあります。 そして今回はその交友関係の中でもトップクラスにユニークな、奇人橋市について紹介したいと思います~(以下、適宜旧字体や旧仮名遣いは現代…

黒田清隆史上最大の不祥事、黒田長官大砲事件に迫る!

薩閥の重鎮として有名な黒田清隆。彼は明治7(1874)年から明治15(1882)年の間、北海道開拓を担う開拓使長官を務めています。 しかしこの間、黒田は教科書にも必ず載っている開拓使官有物払い下げ事件を起こすなど、長官としての評判はあまりよろしくありませ…

『大久保利通日記』に見る大久保のキャラクターとは?

日記などの個人的な文章は、その人の人となりを知る手がかりになると言われます。 今回は、明治初期の政権中枢に位置した大久保利通の日記から、彼のキャラクターに迫りたいと思います~(以下、〔 〕内は私が行った注釈です。また適宜旧字体は新字体に改めた…

木戸孝允が世界で一番衝撃を受けた風呂

今回も『木戸孝允日記』を史料に用いつつ、木戸の意外な一面に迫りたいと思います。 明治4(1871)年から明治6(1873)年にかけて、海外諸国を歴訪する岩倉遣外使節団が派遣されました。木戸は使節団の副使として諸外国の高官と面会しただけでなく、政府機関や工…

お酒は程々に ~酒乱の黒田清隆と、天敵木戸孝允編~

笑い話からシャレにならないものまで、今日もそこかしこで酒の失敗は起きています。 と、いうわけで今回も酒の失敗を紹介します。具体的には、薩摩藩出身の黒田清隆のエピソードを中心に紹介したいと思います。 黒田清隆と言ったら伊藤博文に次ぐ2代目の総理…

お酒は程々に ~木戸孝允の失態編~

笑い話からシャレにならないものまで、今日もそこかしこで酒の失敗は起きています。 今回は酒の失敗に絡んで、幕末から明治初期を代表する政治家、木戸孝允のエピソードを取り上げます。 話題の宝庫、『木戸孝允日記』 皇居で爆睡、木戸孝允 木戸、同じ失敗…

爆裂弾を投げつけられた大隈重信、後年その様子を語って曰く…

大隈重信は、明治から大正期を代表する政治家、教育者として有名な人物です。 そんな彼の政治家生活は結構波乱万丈で、政争に敗れて下野したかと思えば復権したり、ようやく引退したかと思えばまた復帰したり、その過程でなんと2回も爆弾を投げつけられたり…